ローヤルゼリーとマヌカハニーの違いと関連性。選ぶ時の基準は?
ローヤルゼリーとマヌカハニーは、どちらもミツバチによって作られている物質です。このふたつは健康食品としても多くの人に親しまれていますが、関連性や違いはあるのでしょうか。健康食品は商品の特性を事前に確認して、自分に合ったものを選ぶことが大切です。ここではローヤルゼリーとマヌカハニーの関連性についてご紹介します。
ローヤルゼリーとは
ローヤルゼリーは女王蜂のためだけに作られる特別食です。生後10日前後の若い働き蜂が花粉を体内で分解・合成し、下咽頭腺から分泌して作られます。女王蜂候補の幼虫が入る巣房は、普通の巣房よりも大きな『王台』と呼ばれる部屋で、若い働き蜂はローヤルゼリーを王台に注ぎ続けます。
孵化したばかりの女王蜂の幼虫の外見や遺伝子は、他の幼虫と全く同じです。しかし特別食であるローヤルゼリーを食べ続けることによって、働き蜂の体長の2~3倍、寿命は20~40倍になり、1日約1,500個の卵を産み続ける女王蜂に分化していきます。
マヌカハニーとは
マヌカハニーとは、ニュージーランドだけに自生するフトモモ科の『マヌカ』という木の花蜜から作られる蜂蜜のことです。マヌカのとはマオリ語で「復活の木」「癒しの木」などを意味しており、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は、マヌカの樹液や葉を薬として利用していました。
マヌカハニーには独自の殺菌成分が含まれており、大腸菌、腸球菌、ピロリ菌の抑制や殺菌、その他感染症の治療に高い効果があることが明らかになっており、近年注目を浴びている蜂蜜です。
ローヤルゼリーとマヌカハニーの共通点
ローヤルゼリーとマヌカハニーは、どちらもミツバチから作られる共通点があります。また原料はどちらも花粉や花蜜といった天然成分で、栄養価の高い健康食品です。それぞれに特有成分が含まれており、ローヤルゼリーにはデセン酸、マヌカハニーにはメチルグリオキサールが含有されています。
ローヤルゼリーとマヌカハニーを選ぶ基準
ローヤルゼリーに40種類もの栄養素が含まれており、これまで様々な効能が報告されてきました。ローヤルゼリーは更年期障害やメタボリックシンドローム、耳鳴り、高血圧改善作用、更年期周辺の女性の肩こりなどに対する作用が明らかになっています。これらの効能を得たい人は、ローヤルゼリーを選ぶのがおすすめです。
マヌカハニーは一般的な蜂蜜と比べて、高い殺菌効果があることが報告されています。マヌカハニーはアトピー性皮膚炎や潰瘍・ニキビなどの各種皮膚疾患、風邪予防・口内殺菌、院内感染予防、食中毒、免疫力低下による感染予防などに効果的に利用できます。これらの効果を期待する人は、マヌカハニーがおすすめです。
ローヤルゼリーとマヌカハニーは、共通点がある一方で効果効能に大きな違いがあります。それぞれに含まれている成分から、自分のニーズに合った商品を選ぶようにしましょう。